窓ぎわのトットちゃんみたいな学校は…
窓ぎわのトットちゃんみたい学校はありません!
私の母が懇談会で、私の担任教師に言われた言葉です。
それは、私が小学校1、2年の時でした。
当時の私は、担任に嫌われているということは薄々気づいていました。
当時の私は、勉強はできない、吃音がありうまく言葉が出ない、片付けられない、整理できない、落ち着きがない。
比較的学力が高い学校にいたこともあり、担任は私を疎ましく感じたと思います。
クラスのみんなも、落ち着きがない=私 みたいな感じだったので、トラブルがあるたびに、私のせいにされました。
何もしてません。
だから、学校に行くのが嫌でたまりませんでした。
そんな中で、母が言われたあの言葉…
でも、私の母は、大丈夫です!私の子だから!と強気に出ました。
地獄のような1、2年生を終え、3年生になり担任の先生が変わりました。
私は学校が楽しくなりました。
机の整理の仕方、休み時間の過ごし方、全て丁寧に教えてくれました。
直接ではなく、教室に机の中の写真を貼ったり、休み時間の過ごし方を全て箇条書きで掲示したのです。
正直に言って、崩壊ぎみだった私のクラスは、すごく静かになりました。
なぜ、あの時、私は学校が楽しくなり、クラスは落ち着いたのか?
大学院でカウンセラーとして活動した時に分かりました。
私が3年生の時の担任は、みんなが過ごしやすい学校にするために教育したのです。
窓ぎわのトットちゃんみたいな教室を作ろうとしたのです。
それを特別支援的配慮と言いますが、しようとすれば、必要な子はいるの?と横槍が入ります。
しかし、私は言います。
全ての子どもに特別支援は必要だと。
窓ぎわのトットちゃんみたいな教室は必要だと。
私の生きにくさを救ってくれた教育です。