おっちょこちょいや小学校の先生のブログ

小学生の頃から人付き合いが苦手で、不器用で、仕方がなかった。そんな自分のことを知りたくて、大学院で心理学を研究し、小学校教師になった私のブログです。

窓ぎわのトットちゃんみたいな学校は…

窓ぎわのトットちゃんみたい学校はありません!

私の母が懇談会で、私の担任教師に言われた言葉です。

それは、私が小学校1、2年の時でした。

 

当時の私は、担任に嫌われているということは薄々気づいていました。

当時の私は、勉強はできない、吃音がありうまく言葉が出ない、片付けられない、整理できない、落ち着きがない。

比較的学力が高い学校にいたこともあり、担任は私を疎ましく感じたと思います。

クラスのみんなも、落ち着きがない=私 みたいな感じだったので、トラブルがあるたびに、私のせいにされました。

何もしてません。

だから、学校に行くのが嫌でたまりませんでした。

そんな中で、母が言われたあの言葉…

でも、私の母は、大丈夫です!私の子だから!と強気に出ました。

 

地獄のような1、2年生を終え、3年生になり担任の先生が変わりました。

私は学校が楽しくなりました。

机の整理の仕方、休み時間の過ごし方、全て丁寧に教えてくれました。

直接ではなく、教室に机の中の写真を貼ったり、休み時間の過ごし方を全て箇条書きで掲示したのです。

正直に言って、崩壊ぎみだった私のクラスは、すごく静かになりました。

 

なぜ、あの時、私は学校が楽しくなり、クラスは落ち着いたのか?

大学院でカウンセラーとして活動した時に分かりました。

私が3年生の時の担任は、みんなが過ごしやすい学校にするために教育したのです。

窓ぎわのトットちゃんみたいな教室を作ろうとしたのです。

 

それを特別支援的配慮と言いますが、しようとすれば、必要な子はいるの?と横槍が入ります。

しかし、私は言います。

全ての子どもに特別支援は必要だと。

窓ぎわのトットちゃんみたいな教室は必要だと。

私の生きにくさを救ってくれた教育です。